■ 物語について ■
 
……ここは全ての出発点であり、また全ての終着点である。
全てはここから始まりここに戻る。

最も偉大で、最も尊きもののみの選ばれし道があり、
最も弱く、最も小さきもののみの通る橋がある。

悩み苦しむ人間達よ、己の目を開いて己の心を見るがよい。
この「塔」は己でさえも知らぬ、己の心。

さあ、見るがよい。
己の心の数だけ「塔」の階段を登るがよい。
世界は己で始まり、己で終わる……。

 
 
 
砂嵐舞う砂漠の真中にたつ巨大な塔。
それは、最上階に辿り着くことが出来れば
どんな願いも叶うという伝説の塔。
その噂を聞き、ひとりの少年(ユース)が
塔の最上階を目指してやって来る。

そしてユースは塔の最上階につくまでに、
数々の部屋を通り抜け、色々な人達に出会っていく・・・。

塔の入口で助言と警告を与えてくれた不思議な男。
ユースのように塔の最上階を目指していた少年。
死にたがっている少女。
優しい姉の幻。
自分の影。未来の姿。心の闇。真実の在処。

 
 
 
これは、塔の最上階を目指すひとりの少年の物語。